ネフ(Naef)のおもちゃ

美しいおもちゃを多数輩出しているスイスの会社「ネフ社」。その色鮮やかなで知的なフォルムは世の子どもたちだけでなく、多くの芸術家たちが注目してきました。

1958年に発表された代表作ネフスピールを始め、次々と世に出されるおもちゃですが、現在ではスイス以外の20カ国で販売され販売数の70%は外国の子どもたちのもとへ届けられています。

ここではおもちゃレンタルサービスTOYBOXでも扱いのあるネフ社のおもちゃの歴史と魅力について紹介します。

 

カラフルなボールが印象的なガラガラ「ドリオ

 

■ネフの歴史

1926年、将来ネフ社を創業することになるクルト・ネフ氏(Kurt Naef)がスイスのフラウエンフェルトで、農業を営む両親の元に生まれました。自然が豊かで静かなこの町で子ども時代を過ごします。

1958年、成人し家具職人として活動していたネフは、合間の時間を使って木製のおもちゃを作りました。顧客の一人が北欧の美しい家具を置くこの店には美しいおもちゃも置くべきだ、と声を掛けたのがそのきっかけです。
ネフの扱う家具同様、美しいフォルムを帯びたリボン型の積み木は「ネフスピール」と名付けられました。そう、今でも世界中で愛されているネフ社の代表作はこの時生み出されたのです。

1954年に家具とインテリアの個人会社「ネフ社」を設立したクルト・ネフはおもちゃ制作をきっかけに1962年新たにおもちゃ会社「ネフ社」を作ります。もちろんこの時従業員はネフとその妻のみです。

1971年、スタジオニキティキが新宿伊勢丹でネフのおもちゃ展及び販売会を開催しました。これが日本人がはじめてネフスピールを始めとするネフ社の美しいおもちゃたちに触れた瞬間でした。この企画に対して懐疑的だった周りの声とは裏腹に、イベントは大成功。日本人の繊細な感覚にネフのおもちゃは受け入れられたのです。

その後順調に事業ろを展開するネフ社は1989年に株式会社化、1995年にはクルト・ネフがデザインに集中するため経営陣から離れることになります。それから2002年再び経営側に入り2006年に死去。2012~2013年にかけて生産流通の拠点をスイスからドイツに移すなど、紆余曲折を経たネフ社ですが、今日に至るまで世界のおもちゃ業界を驚かせ続け牽引してきました。これだけのインパクトを世に示し続けたのはネフ社以外にないのかもしれません。

 

 

 

■ネフ社のおもちゃについて

多くの作業工程において、手作業を重んじており、色付けや組み立てなどの仕上げ作業は特に人の手によって丁寧に行われています。
木材に関してはカエデ、ブナ、ナシなどの広葉樹の硬い樹木を使用しており、その中でもカエデはネフのおもちゃに多く使われています。
これは木肌の白さが透明感の高い塗装の仕上がりを実現できるためであり最も着色に向いている木材であるからと言われています。

また自然由来の着色料を使用しており、自然環境や人体に危害を与えない合成塗料が用いられていて、CE(ヨーロッパの安全基準)やシュピールグート(おもちゃの基準)の認定を受けています。
手作業を重んじているネフのおもちゃは高級品ですが、丈夫で安全なため何代にも渡って楽しむことができます。

以下はネフ社のおもちゃを生む出した歴代のデザイナーたちです。

 

クルト・ネフ(Kurt Naef)

フレッド・フォス(Fred Voss)

ヨースト・ハニー(Jost Hanny)

ピエール・クラーセン(Peer Chahsen)

アルベルト・エネモーザー(Albert Ennemoser)

ヨ・ニーマイナー(Jo Niemeyer)

ザビエル・デ・クリップレー(Xavier de Clippeleir)

ウルリッヒ・ナミスロウ(Ulrich Namislow)

小黒三郎(Sabu Oguro)

相沢康夫(Yasuo Aizawa)

和久洋三(Youzo Waku)

田松昌三(Masami Tamatsu)

水上喜行(Yoshiyuki Mizukami)

フーバー・葵(Aoi Huber)

 

ネフのおもちゃはそのデザインを世界中から広く募集しており、これによりブランドに多様な価値を与えています。多くの基準をクリアし、ネフ社に認められたデザインのみ商品化が叶い、そのおもちゃのパッケージにデザイナーの名前が入るため、デザイナーたちにとっては大変誇らしいステータスとなるのです。
これは優れたデザインとそれを具現化するネフ社の技術があるからこそ実現しています。

以下がその商品化するためのデザインの評価基準です。

 

・何か新しいことを提供する玩具かどうか?

・木を使って作ることのできる玩具かどうか?

・その玩具にとって、木が適切な素材であるかどうか?

・同等の遊びができる玩具、あるいは類似品が既に市場に出ていないかどうか?

・大きさという観点から、輸送上の問題がないかどうか?

・市場に見合った価格で販売することができるかどうか?

・どれくらいの投資が必要か?(工具,梱包,説明書など)

・特許面で問題がないかどうか?

・国際規格に合致した玩具かどうか?

・自分たちの顧客にとって適切な玩具かどうか?

・外国市場にも出せる玩具であるか?あるいは一定の地域に限った伝統玩具であるかどうか?

・デザイナーが、製造技術上必要な変更や、色,寸法変更に同意してくれるかどうか?

 

これはおもちゃに限らずどのような仕事をすうる上でも大変重要なことですが、ネフ社がデザインのパートナーとして最も大切にしていて求めるものはそのデザイナーの人柄です。その人物と仕事上関わっていきたいか。関わっていけるのか。忙しい経営者としてはその人物が複雑すぎたり自惚れが強い人と仕事をするには時間が足りないのです。

 

 

■ネフスピール

クルト・ネフが初めて手掛けたネフスピール。
2.5㎝または5.0㎝の基尺で寸法されており数学的法則で立方体をカットしているため子どもにとってはシンプルに遊びつつ自分なりの楽しさを発見しやすいため、自尊心を満たしたり研究心や探求心が磨かれます。
ネフ社の基本姿勢である、美しいか、機能的か、安全か、長く遊べるか、価格は妥当か、オリジナリティはあるか、流行を追うだけのものでないか、を踏まえた色彩、デザイン、安全性を発売当初から一貫しており、現在においても老若男女が夢中になって遊ぶことができます。
どう積んでも美しく、発想力の豊かな子どもの方がむしろ知識を持つ大人よりも斬新な遊び方を見出すでしょう。

 

■クルト・ネフの考え

・遊びの体験が一人の人間に及ぼす影響の大きさを認識するべき。

・遊びの複雑なプロセスを通じて身につけた事が、その子どもの人生に大きい影響を与える事、そしてその遊びを助長する為に玩具が大きい役割を持っている事にもっと関心を持つべきである。

以下はネフ氏の残したコメントです。

 

美しい形と色、知的な構造としっかりした材料、
そして完璧な仕上げが、ゲームとおもちゃの市場における、
私たちの国際的な評判の基礎を作り上げています。

そして私たちの基本的な考え方に共鳴した
数人のフリーデザイナー達と共に仕事をしています。

子どもは、おもちゃで遊びながら感覚を形成したり、
磨いたりすることを学びます。
子どもは非常に具体的な感覚で、自分の周りの世界を把握する方法を学びます。

年齢に適したおもちゃを使うことによって子どもは器用さを身につけていき、
簡単な仕組みを関連付けながら、その基本構造を把握する方法や
思考の論理的なつながりを発達させる方法を学んでいるのです。

さらには、知的な機敏さ(頭の回転の早さ)も発育させます。
発達は、遊び始めることによって促進されます。
つまりゲームやおもちゃは、人生そのものの独創的な想像力の要素となるのです。

私たちの工場はバーゼル(Basel)に近いアーガウ州(Aargau)、ツァイニンゲン (Zeiningen)で、
1967年から製造を行っています。

30名のスタッフは製品の高い品質を維持するために最大限の努力をしています。
全製品の半分以上が最高品質のスイス製玩具として
世界の様々な場所へ輸出されています。

 

 


おもちゃレンタルのTOYBOX

TOYBOXは定額制のおもちゃレンタルサービスです。
1~4か月ごとに定期交換が可能で、毎回総額15,000円程度のおもちゃが3~6個送られてきます。
追加料金なしの延長制度や特別価格での買取制度があり、レンタル商品は薬剤師監修の元、強力かつ人にやさしいプロトクリンアクアで除菌を施しています。詳しくはHPをご欄下さい。
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