絵本読み聞かせのメリット(1)

子どもにとって絵本は、初めて触れる物語であり、この後の子どもの人生に大きな影響を与える存在です。何となく絵本の読み聞かせは教育に良い、と感じているママやパパは多いと思いますが、それは根拠のあることなのでしょうか。こちらでは絵本の読み聞かせによるメリットをその根拠と共に紹介していきます。

 

 

■絵本のメリットその1

「親子のコミュニケーションツール」

皆さんは絵本の読み聞かせをする時にどのような姿勢で行いますか?膝に座らせたり寝る前に寝転んで顔を近づけていたり様々だと思います。こうした子どもとの触れ合いも実は立派なスキンシップなのです。なかなか愛情表現を難しく感じている親御さんでもこの方法なら簡単に愛情を示せるのではないでしょうか。スキンシップは子どものストレス耐性を高めるとされています。さらに文章の朗読は気持ちを落ち着かせる効果があるため、普段ついイライラして怒ってしまった日でも子どもとの関係を回復させるいい機会となるのも絵本読み聞かせのメリットなのです。

 

 

■絵本のメリット2

「子どもの感情が豊かになる」

絵本の読み聞かせは大脳辺縁系を刺激します。ここは感情を司る領域で、嬉しい・楽しいや悲しい・怖いなど様々な情緒を表現するための役割を担っています。絵本で沢山の登場人物やストーリーに触れることで感情豊かになり人の気持ちを考えたり自分の思いを表現することができるようになります。

 

■絵本のメリット3

「語彙が増える」

2~5歳の子どもは最低でも一日に2~3語を新しく覚えていくとされています。5歳児までに単語は一万語を記憶するといわれていますが、そのほとんどは絵本から習得することができます。ある論文では幼稚園入園時の語彙レベルが下位4分の1に入る子どもは語彙と読解力において、小学校6年生までに3学年分の差がつくという研究結果もあります。絵本の読み聞かせを行うと全員が高い学習能力を備えるわけではもちろんありませんが、少なくとも悪影響がないことは明らかです。また、日常会話では使わない表現や単語が絵本にはたくさんあります。これらに毎日触れていくことで子どもは書物特有の言い回しを多用したという5歳児対象の実験があります。自分が言いたいことを上手く言葉にするためには、まず言葉を知らなくてはなりません。絵本はこういったインプット作業としても大変重要な役割を担います。同じ本を繰り返しせがんでくることが子どもにはよくありますが、こういったリクエストにはなるべく応えてあげてください。読みたい本があるということは覚えたい言葉がその本に出てくるということです。

(2)につづく